EXHIBITIONS

第36回全国都市緑化信州フェア 信州花フェスタ2019 企画展

柿崎順一「METAPHOR | 比喩的な自然」

国営アルプスあづみの公園[堀金・穂高地区]
2019.05.24 - 06.02

柿崎順一 Monocular Chimpanzee 2018 Photo by Joji Okamoto © JUNICHI KAKIZAKI HANA OFFICE +PEALab

柿崎順一 Immature Dancer 2018 Photo by Joji Okamoto © JUNICHI KAKIZAKI HANA OFFICE +PEALab

柿崎順一 Homage to Alexander McQueen 2014 Photo by Junichi Kakizaki © JUNICHI KAKIZAKI HANA OFFICE +PEALab

柿崎順一 The Nails of the Witch 2013 Photo by Junichi Kakizaki © JUNICHI KAKIZAKI HANA OFFICE +PEALab

柿崎順一 Last Moment of Flowers 2014 Photo by Junichi Kakizaki © JUNICHI KAKIZAKI HANA OFFICE +PEALab

 長野では初開催となる花と緑の祭典「信州花フェスタ2019」にて、フラワーアーティスト・柿崎順一の個展が開催される。

 柿崎は1971年長野県生まれ。植物や土や石といった自然の素材を用いたランドアートや環境アート、メディアアートなどを写真やビデオで発表している。近年の個展に、「TREE」(札幌芸術の森美術館、2017)、「PETITS MONSTRES DES FLEURS DE PARIS」(ギャラリー・ル・バンシシェス、パリ、2014)など。2011年には、Chim↑Pomとのコラボレーションで手がけた、福島第一原子力発電所周辺の植物と津波による漂流物からなる彫刻作品《被曝花》が話題となった。また、坂本龍一らが結成したプロジェクト「artists' Power」「ap bank」に参加し、環境保護や自然エネルギーの促進活動にも取り組む。

 本展では、高山植物の女王と例えられる「コマクサ」1000株と北アルプスの地衣類などを生けた、直径8メートルのインスタレーションを《高山の女王》を展示。また、日本および北欧などの都市と山中で撮影した、未発表の新作を中心とする写真作品180点を4Kデジタルモニターで公開する。

 加えて、18年にスウェーデンの舞踏家・SU-ENとのパフォーマンス・インスタレーション《IKI 2018 Japan Tour in Nagano》や、柿崎の最新の動向を記録したショートフィルム《赤い系譜》も上映。イギリスの奇才ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンに捧げたオマージュ《Homage to Alexander McQueen》をテーマにした茶室を設え、会期中1日限りの茶会も行われる。