EXHIBITIONS
束芋「Ghost Running」
束芋は1975年生まれ。99年、京都造形芸術大学の卒業制作としてアニメーションを用いたインスタレーション作品《にっぽんの台所》でキリン・コンテンポラリー・アワード最優秀作品賞受賞した。
2001年の第1回横浜トリエンナーレに参加し、11年には、第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出。以来、数々の国際展に出品し、近年では現代舞踊や伝統芸能とコラボレーションを果たすなど、様々な活動を展開している。
本展では、20種の版から生まれた49通りのモノタイプ作品の中から、新作約15点を厳選して展示。束芋は、2019年1月上旬から個展開催の間際まで続いた制作について次の言葉を寄せている。
「版画用語で本刷りの後、残ったインクでもう一枚刷ることを『ゴーストをとる』というらしい。その言葉は、見えない何かを捕まえるような、そんな幻想的な行為が小さな工房で行われていることを想像させてくれた。本刷りでは見えなかったイメージをゴーストは見せてくれる。ゴーストが与えてくれたイメージを、銅版で削り出す。そのイメージとゴーストが重なったとき、見えてなかった現象を可視化できたような気がした(束芋)」
2001年の第1回横浜トリエンナーレに参加し、11年には、第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出。以来、数々の国際展に出品し、近年では現代舞踊や伝統芸能とコラボレーションを果たすなど、様々な活動を展開している。
本展では、20種の版から生まれた49通りのモノタイプ作品の中から、新作約15点を厳選して展示。束芋は、2019年1月上旬から個展開催の間際まで続いた制作について次の言葉を寄せている。
「版画用語で本刷りの後、残ったインクでもう一枚刷ることを『ゴーストをとる』というらしい。その言葉は、見えない何かを捕まえるような、そんな幻想的な行為が小さな工房で行われていることを想像させてくれた。本刷りでは見えなかったイメージをゴーストは見せてくれる。ゴーストが与えてくれたイメージを、銅版で削り出す。そのイメージとゴーストが重なったとき、見えてなかった現象を可視化できたような気がした(束芋)」