EXHIBITIONS
塩田千春展:魂がふるえる
黒や赤の糸を空間全体に張りめぐらせたインスタレーションや、かたちのないものを表現したパフォーマンスで知られるアーティスト・塩田千春。その活動20年を網羅する過去最大規模の個展が開催される。
塩田は1972年大阪府生まれ、ベルリン在住。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。日本では2001年の第1回横浜トリエンナーレに出展した《皮膚からの記憶》で注目を集め、15年には第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表を務めた。これまでに250本以上の展覧会に参加し、世界各地で精力的に作品を発表している。
塩田の作品をもっとも特徴づけるのは、黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせる没入型のインスタレーション。使用する糸の色について、塩田は、「黒は夜空とも宇宙ともとらえることができ、赤は血液、あるいは『赤い糸』といった、人と人のつながりと考えることもできる」と語っている。
本展は、約100艘の舟を天井に吊した《どこへ向かって》や、15年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館で発表された《不確かな旅》、幼少期の記憶から制作された《静けさの中で》など、大規模なインスタレーション6点を中心に、本展のための新作インスタレーションも展示。立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料なども加わり、「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる。
副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められている。
塩田は1972年大阪府生まれ、ベルリン在住。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。日本では2001年の第1回横浜トリエンナーレに出展した《皮膚からの記憶》で注目を集め、15年には第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表を務めた。これまでに250本以上の展覧会に参加し、世界各地で精力的に作品を発表している。
塩田の作品をもっとも特徴づけるのは、黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせる没入型のインスタレーション。使用する糸の色について、塩田は、「黒は夜空とも宇宙ともとらえることができ、赤は血液、あるいは『赤い糸』といった、人と人のつながりと考えることもできる」と語っている。
本展は、約100艘の舟を天井に吊した《どこへ向かって》や、15年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館で発表された《不確かな旅》、幼少期の記憶から制作された《静けさの中で》など、大規模なインスタレーション6点を中心に、本展のための新作インスタレーションも展示。立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料なども加わり、「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる。
副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを、他者にも伝えたいという作家の思いが込められている。