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藤田嗣治 本のしごと その美しき本と愛しい挿絵たち

東京富士美術館|01.19 - 03.24

藤田嗣治 1928頃 撮影=アンドレ・ケルテス ullstein bild / Uniphoto Press

 2018年に没後50年を迎え、大規模な回顧展が開催されるなど再び注目を集めている藤田嗣治。その画業の中でも特筆すべき分野のひとつである「挿絵」を中心に紹介する展覧会が開催される。

 1886年、東京都に生まれた藤田は東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科を卒業後、1913年に渡仏。19年、サロン・ドートンヌに出品した6点すべて入選を果たし、その後、エコール・ド・パリの代表的な画家のひとりとして活躍していく。とりわけ20年代初頭に発表した乳白色の肌を持つ裸婦像は、藤田独自の表現として当時のヨーロッパで高い評価を得た。

 藤田は絵画だけでなく同時代に盛んであった挿絵本の仕事にも積極的に取り組み、19年に初の挿絵本『詩数篇』、20年代には30冊以上の挿絵本をフランスで出版。19〜20世紀にかけてつくられた希少性の高い挿絵本は、愛書家たちの収集対象となっている。

 本展では戦前のフランスで発行された藤田の挿絵本、30〜40年代の日本での出版に関わる仕事、そして50年のフランスに移住後の大型豪華本の挿絵などの「本のしごと」を中心に紹介。あわせて、絵画や版画といった「絵のしごと」、さらには藤田が友人に送ったハガキや絵手紙、手づくりの玩具、陶芸作品なども同時展示し、藤田の幅広い制作活動を紹介する。