EXHIBITIONS

クリスチャン・ボルタンスキー − Lifetime

国立国際美術館|02.09 - 05.06

クリスチャン・ボルタンスキー モニュメント 1986 作家蔵
Photo © The Israel Museum, Jerusalem, by Elie Posner
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2018

クリスチャン・ボルタンスキー 保存室(カナダ) 1988 イデッサ・ヘンデルス芸術財団、トロント
Photo by Robert Keziere
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2018
Ydessa Hendeles Art Foundation, Toronto

クリスチャン・ボルタンスキー ミステリオス 2017 作家蔵
Photo by Angelika Markul
© Christian Boltanski / ADAGP, Paris, 2018

 フランスを代表する作家のひとり、クリスチャン・ボルタンスキーの日本初となる大規模回顧展が開催される。

 ボルタンスキー1944年パリ生まれ。60年代後半に短編フィルムを発表し、70年代からは写真や身分証明書といった記録資料と衣服や文房具といった日用品を組み合わせることで、自己あるいは他者の記憶に関連する作品を制作してきた。80年代に入ると、明かりを用いたインスタレーションにも取り組み、子供の肖像写真と電球を祭壇のように組み合わせた「モニュメント」シリーズ(1985-)や、パリのグラン・パレの広大なスペースを生かし、大量の衣服を集積させた《ペルソンヌ》(2010)などを発表。いずれの作品も一貫して、歴史や記憶、死や不在をテーマとしている。 

 70年代からドクメンタやヴェネチア・ビエンナーレなどの現代美術国際展に招待され、活躍の場を世界各地に広げたボルタンスキー。日本でも、90~91年にICA名古屋と水戸芸術館での初個展の後、越後妻有アートトリエンナーレや瀬戸内国際芸術祭などに参加している。2006年に高松宮殿下記念世界文化賞受賞。16年には東京都庭園美術館で個展が開催された。

 本展は、国立国際美術館を皮切りに、国立新美術館、長崎県美術館の3館を巡回。「展覧会をひとつの作品として見せる」と語る作家自ら構成を手がけた会場に初期作品から最新作までを展示し、これまでの様々な試みを振り返る。