これまで歴史的な記憶や死をテーマに、映像作品やサイトスペシフィックな作品を制作してきたクリスチャン・ボルタンスキーは、フランスを代表する現代アーティスト。1968年の初個展以来、世界各国で作品を発表してきた。日本ではジャン・カルマンと共作した新潟・越後妻有の《夏の旅》(2003)や香川・豊島の《ささやきの森》(2016)といった恒久設置作品を制作。2016年には東京での初個展となる「アニミタス-さざめく亡霊たち」を、東京都庭園美術館で開催し大きな話題を集めた。
そのボルタンスキーの回顧展が、19年2月9日から5月6日にかけて国立国際美術館で開催される。同館によると本展は、ボルタンスキーの半世紀にわたる活動を紹介するとともに、「展覧会全体をひとつの作品として見せる」インスタレーションによって構成されるという。
また、国立国際美術館の開催後は国立新美術館と長崎県美術館に巡回予定。詳細情報については今後の発表を待ちたい。