EXHIBITIONS

柳宗悦の「直観」 美を見いだす力

2019.01.11 - 03.24
 自らの「直観」を頼りに、朝鮮陶磁や木喰仏、日本の民藝などに次々と美を見出した思想家・柳宗悦。この前人未到の業績を成し遂げた柳は、「直観とは文字が示唆する通り『直ちに観る』意味である。美しさへの理解にとっては、どうしてもこの直観が必要なのである。知識だけでは美しさの中核に触れることが出来ない」、そして「何の色眼鏡をも通さずして、ものそのものを直に見届ける事である」と述べている(『直観について』、1960)。

 本展は、展示作品の説明や解説を省き、時代や産地、分野を問わず、柳が蒐めた名品を中心に展観。作品のキャプションも特別に表記せず、柳の眼差しを鑑賞者に追体験させることを試みる。