EXHIBITIONS

岡本太郎と『今日の芸術』

絵はすべての人の創るもの

2018.10.05 - 11.20, 2018.11.22 - 2019.01.14

岡本太郎 犬 1954 川崎市岡本太郎美術館蔵

岡本太郎 コントルポアン 1935 / 54 東京国立近代美術館蔵

岡本太郎 憂愁 1947 一般財団法人草月会蔵(東京都現代美術館寄託)

岡本太郎 足場 1952 一般財団法人草月会蔵(東京都現代美術館寄託) © 内田芳孝

太陽の鐘 前橋市広瀬川河畔

 戦後社会に大きなインパクトを与えた芸術家・岡本太郎。多くの芸術論を残し、とりわけ1954年の著作『今日の芸術』は、美術書としては異例のベストセラーとなった。

 本書において岡本は、「芸術は万人によって、鑑賞されるばかりでなく、創られなければならない」と述べ、美術作品との向き合い方、さらに日本文化や生活文化を打ち立てるための心構えを説いた。その後、度重なる再刊と再録によって岡本の言葉は今日まで読み続けられ、多くの文化人に影響を与え続けている。

 本展では、岡本の作品・映像資料と、それらに刺激を受けた芸術家たちの作品を通し、岡本が『今日の芸術』以降、戦後社会に与えた影響を検証。いまもなお私たちを鼓舞する思想を読み解く。出品作家は、赤瀬川原平、池田龍雄、北代省三、篠原有司男、関口光太郎、高松次郎、立石大河亞、パブロ・ピカソ、アンリ・マティス、村上善男、ヤノベケンジ、横尾忠則ほか。