EXHIBITIONS
山田康平「green back / front」
東京・六本木のタカ・イシイギャラリー 六本木で、山田康平の個展「green back / front」が開催されている。会期は10月31日まで。
山田は1997年大阪府生まれ。2020年に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業、22年に京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻を修了。現在は東京を拠点に活動している。主な個展に「支える軽さ」(隙間、2025)、「Borderline」(Arario Gallery Seoul、2025)、「Strikethrough」(タカ・イシイギャラリー、2023)などがある。
山田の絵画作品では、オイルを染み込ませて流動性を生み出したキャンバスに、刷毛を使用して広く画面を覆うように色を重ね、部分的に拭き取る過程が繰り返される。表面を滑らかに整えて油彩の物質的な厚みを消し、幾重ものレイヤーや、そこから偶発的に生じるにじみをつくり出すことで、平面でありながら奥行きのある絵画空間を構築している。
本展で山田は、近年新たな取り組みとして継続している、緑のトーンを中心としたペインティング作品を発表。山田の制作において、色彩は絵画空間に多様な力学を生じさせる。これまで制作されてきた赤と青が共存する作品では、色面のぶつかりによる鮮やかなコントラストや、矩形のキャンバスのなかで形や色の比率が生み出す緊張関係が、画面の強度を構築してきた。いっぽう、緑が主体となる作品では、色の対比から距離を置き、絵具を重ねる過程での相互作用が織りなす、面の進出と後退の効果に意識が向けられている。
制作における一つひとつの身振りに伴い、あるものが浮かび上がり、別のものが沈み込むように、現出と消失のプロセスが作品のなかに緻密に組み込まれる山田の作品。色彩それぞれに対する感覚を起点に、様々なダイナミクスが表出する場としての絵画の在り方が、本展で新たなかたちとして展開している。
山田は1997年大阪府生まれ。2020年に武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業、22年に京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻を修了。現在は東京を拠点に活動している。主な個展に「支える軽さ」(隙間、2025)、「Borderline」(Arario Gallery Seoul、2025)、「Strikethrough」(タカ・イシイギャラリー、2023)などがある。
山田の絵画作品では、オイルを染み込ませて流動性を生み出したキャンバスに、刷毛を使用して広く画面を覆うように色を重ね、部分的に拭き取る過程が繰り返される。表面を滑らかに整えて油彩の物質的な厚みを消し、幾重ものレイヤーや、そこから偶発的に生じるにじみをつくり出すことで、平面でありながら奥行きのある絵画空間を構築している。
本展で山田は、近年新たな取り組みとして継続している、緑のトーンを中心としたペインティング作品を発表。山田の制作において、色彩は絵画空間に多様な力学を生じさせる。これまで制作されてきた赤と青が共存する作品では、色面のぶつかりによる鮮やかなコントラストや、矩形のキャンバスのなかで形や色の比率が生み出す緊張関係が、画面の強度を構築してきた。いっぽう、緑が主体となる作品では、色の対比から距離を置き、絵具を重ねる過程での相互作用が織りなす、面の進出と後退の効果に意識が向けられている。
制作における一つひとつの身振りに伴い、あるものが浮かび上がり、別のものが沈み込むように、現出と消失のプロセスが作品のなかに緻密に組み込まれる山田の作品。色彩それぞれに対する感覚を起点に、様々なダイナミクスが表出する場としての絵画の在り方が、本展で新たなかたちとして展開している。

