EXHIBITIONS

笹本晃 ラボラトリー

2026.07.19 - 11.03
 大阪・中之島の国立国際美術館で「笹本晃 ラボラトリー」が開催される。会期は7月19日〜11月3日。

 笹本晃(1980〜)は神奈川県生まれ。ニューヨークを拠点に活動している。主な展覧会は、Para Site、クイーンズ美術館、アメリカ芸術文学アカデミー、Sculpture Centerなどで開催され、釜山ビエンナーレ、「あいち2022」、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレ、光州ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレなどに参加している。

 笹本は、彫刻的な思考と身体表現を行き来しながら制作を続けてきた。糸や管、日用品、音、言葉といった多様な要素を組み合わせて空間を組み立て、思考や感情が行き交う回路のようなインスタレーションを構築。さらに、自らその空間に入り込み、語りや動作を交えたパフォーマンスを行うことで、作品を時間とともに変化する「出来事」として展開。完成されたかたちだけではなく、出来事が生まれる過程を含めて提示する。

 笹本の関心は、個人的な記憶や日常の癖といった身近な領域から、自然現象や生態系の観察へと広がっている。空間に配置されたオブジェクトは、出来事を引き起こすための仕掛けとして機能し、即興的な展開を導く。

 本展では、「ラボラトリー(実験室)」というタイトルのもと、完成された結果ではなく、試行錯誤のプロセスを取り上げる。鑑賞者が空間を歩き、音や気配を感じながら作品に接する展示で構成される。東京都現代美術館での展示内容を基盤としながら、会場構成を変更し、同館が所蔵する作品を加えることで、国立国際美術館の空間特性に応じた展示を提示する。