EXHIBITIONS

ピーター・ハリー「Parable」

2026.05.28 - 08.22

ピーター・ハリー《Magenta prison》(2026)キャンバスにアクリル、蛍光アクリル、ロール・ア・テックス 92.0 × 92.0 cm

 Ceysson & Bénétière Tokyoで、ピーター・ハリーによる個展「Parable」が開催されている。会期は8月22日まで。

 ピーター・ハリーは1953年ニューヨーク生まれ。80年代から独自のモチーフとロール・ア・テックスおよび蛍光アクリルを用いた作品を手がけ、国際的なアートシーンにおいて活動を続けてきた。

 本展では、2025年から26年にかけて制作された未発表作品を展示。中心となる大型作品《Parable》にちなみ展覧会タイトルが付けられており、同作品に加え、8点の絵画作品と7点のドローイングを展示。デジタルプリントを基盤に光沢感のあるアクリルを組み合わせた作品を通して、制作プロセスの一端を紹介する。

 小型の絵画作品は、1990年代以降制作されてきた「small prisons」あるいは「small cells」シリーズに属する。長方形の基盤の上にひとつの「監獄」または「セル」が配置される構成を基本とし、近年の作品では、それらの要素が背景や基盤から滑り落ちるような不安定な構成へと変化している。

 中型および大型作品では、複数の「監獄」を共有された水平の基盤上に積層的かつモジュール的に配置し、この不安定性を拡張している。各要素は互いに関係しながら移動し、位置がずれていく単位として機能。こうした断片化によって、セルや監獄は従来の文脈から切り離され、新たな構成のなかで再編成されている。

 今回の展示では、ハリーが長年取り組んできた幾何学的モチーフによる作品群を通して、物理的および仮想的な世界における構造を展観する。