EXHIBITIONS

クレア・シェニエ「The wind left in my hand」

2026.03.13 - 04.25
 Ceysson & Bénétière Tokyoで、クレア・シェニエによる日本初個展「The wind left in my hand」が開催されている。

 クレア・シェニエはフランス人アーティスト。抽象と風景のあいだに位置するインク作品を制作し、色彩の振動とその変奏を特徴とする。流動性、触覚性、リズムを通して暁と光の絵画を追求し、その色調や可変性、揺らぎを形づくってきた。

 本展では、インクによる新作を展示している。

 シェニエの作品は、色彩の重なりや浸透によって構成される画面を通して、光の密度や変化を示すものとなっている。これまでの作品では、暗い下部と明るい上部の対比による光のバリエーションが展開されてきた。

 今回の出展作品では、画面全体に色が拡散し、上下の区別のない構成が試みられている。線的な要素から渦巻きへと変化した形態や、色の広がりによる空間の表現を通して、画家の動作や画面の生成過程を示す。

 また、浸透し合う絵具や色彩の広がりを通して、絵画における境界や移行の状態を提示する作品を紹介する。