EXHIBITIONS

ジャック・テザム「A PATH THROUGH THE LOOP」

LAID BUG
2025.11.28 - 12.13

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 LAID BUGで、ジャック・テザムによる個展「A PATH THROUGH THE LOOP」が開催されている。

 ジャック・テザムはフランス出身。パリと生まれ故郷であるフランス中南部オーヴェルニュ地方の中央山塊(マッシフサントラル)を行き来しながら活動してきた。2008年から4th Dimension、Road Dogsなど複数のアーティストコレクティブの創設メンバーとして作品発表を行い、探検の経験をもとに多様なフォームで制作を続けている。23年2月にはLAID BUGで個展「EXPÉRIENCE DISTORSION」を開催。25年11月からは台北に拠点を移し、活動を行っている。

 本展では、テザムにとって親しみのあるマッシフサントラルを主題にした作品を紹介。火山活動によって形成された山岳地帯に長年関心を寄せてきたテザムは、約20年にわたり繰り返し現地を訪れ、その経験を写真やドローイングなどの形で制作へと展開してきた。拠点を台湾へ移す転機にあたり、テザムは仲間とともにこの火山地帯を再訪し、記憶や記録、現地での行為、ドローイングを通じて自身の足跡をたどるプロセスを示す。今回の展示は、写真、ドローイング、インスタレーションによって構成され、イ・チェン・リー(台湾)、Vaisseau terre(フランス)が参加している。

 また、2024年にコレクティブにより発行された、4ヶ月にわたる森での共同生活を写真、テキスト、ドローイングで記録した限定書籍『ALLTARⅢ』を販売。さらに、本展のために制作された限定版作品《AZIMUT BRUTAL》も取り扱う。