NEWS / EXHIBITION - 2019.7.9

ガブリエル・オロスコ、日本では4年ぶりとなる個展を開催。白大理石や火山岩による新作オブジェなどが並ぶ

ガブリエル・オロスコの日本では4年ぶりとなる個展が、東京・南青山のRAT HOLE GALLERYで開催されている。会期は10月5日まで。

ガブリエル・オロスコ Untitled 2019 Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery

 ガブリエル・オロスコは1962年メキシコ生まれのアーティスト。84年にメキシコ国立美術大学を卒業後、86年から87年までスペイン・マドリードのシルクロ・デ・アルテスで学んだ。

 ドローイングや写真、彫刻、インスターレションなど多岐にわたる表現で、高く評価されているオロスコ。これまでニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク/ドイツ)、ポンピドゥー・センター(パリ)などで個展を開催。日本でも、2015年に東京都現代美術館で開催された大規模個展が話題となった。

 現在、オロスコの日本では4年ぶりとなる個展が、東京・南青山のRAT HOLE GALLERYで開催されている。本展には、新作のペインティングやドローイング、立体作品が並ぶ。

 新作はいずれも円形をはじめとするオロスコ特有の幾何学的言語と結びつけられながら、彫刻と絵画の間、オブジェクトとイメージの狭間、そして運動と反運動の関係への、作家の持続した関心を表している。

 本展に展示されている2つの立体作品は、白大理石とテゾントル(メキシコで建築物等に広く用いられる多孔性の火山岩)を、それぞれ30センチ四方のキューブに削り出したもの。キューブの各面はペインティングやドローイングと同様に、円型のネガティブスペースが強調され、近年の幾何学文様が機械彫りされた石の作品とのつながりを想起させると同時に、オロスコがブランクーシからリプシッツのキュビズム彫刻に至る20世紀初頭の近代彫刻史を参照していることをうかがわせる。

 加えて、近年のオロスコのペインティングの出発点となったドローイングも発表。日本の伝統的書画に用いられる金色の色紙に、水彩と黒鉛で幾何学文様が描かれたそれらのドローイングは、ペインティングと同様に自然の有機的なかたちへの強い関心を示している。

ガブリエル・オロスコ Untitled 2018-19
Courtesy of the artist and Rat Hole Gallery