たかくらかずき展　キャラクターはことば

　ハイパーミュージアム飯能で、たかくらかずきによる個展「キャラクターはことば」が開催されている。

　たかくらかずき（1987〜）は、ビデオゲームやピクセルアート、VR、NFT、AIなどのデジタル表現を使用し、仏教などの東洋思想に価値追求する現代美術のルール書き換え、デジタルデータの新たな、キャラクターバリエーションの美学をテーマに作品を制作している。主な展示に、山梨県立美術館での個展「メカリアル」、BUGでの企画／展示「キャラクター・マトリクス」など。ほかにも、足利市立美術館、SusHiTech Square、NTTインターコミュニケーション・センター［ICC]、台北での個展、NYやメキシコでの展示などの実績がある。

　同館における第3弾の展覧会となる本展では、会場の内や外に、オニやカッパ、十二支、仏教神道、妖怪変化など、たかくらが生み出すキャラクターの数々が集結し、ストーリーを持つコンテンポラリーアート作品として登場。会場にはPCが設置され、ゲームという形式で実際にプレイして遊ぶことができるものとなっている。

　さらに、会場中央には高さ約4メートルにも及ぶ巨大守護神《ハイパーマン》も鎮座。森と湖の豊かな自然のなかに、ゲームとマツリの聖地を出現させることを試みるという。

　なお、ミュージアムショップでは、たかくらかずきによる初の絵本『オニカッパと十二支』も先行販売。こちらもあわせてチェックしてほしい。

　たかくらによる連載「現代美術とヴィデオゲーム　『超主観空間′』と『キャラクター・マトリクス』」はこちら。