EXHIBITIONS

企画展

人々を援け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-

2025.11.22 - 12.21, 2025.12.23 - 2026.01.18

尾形光琳絵付、尾形乾山作 銹絵寿老図六角皿 18世紀 大倉集古館蔵 重要文化財

 大倉集古館で、企画展「人々を援(たす)け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-」が開催される。

 本展では、七福神や鍾馗など、古くから人々の暮らしに寄り添ってきた神や仏の姿を紹介する。お正月や端午の節句などの年中行事に登場するこれらの神仏は、寺院や神社の奥深くではなく、生活のなかに溶け込みながら信仰されてきた。江戸時代から昭和初期にかけては、掛軸、節句人形、瓦人形などに多く表現され、人々の願いに応えてきた存在である。

 本展では、民間信仰の神として広く親しまれた七福神や鍾馗に加え、仏教における普賢菩薩、文殊菩薩、禅宗で祀られた布袋、異国的な風貌をもつ羅漢など、道教や仏教に由来する神仏や人物を描いた「道釈人物画」を取り上げる。これらの作品を通して、人々の身近に寄り添い、災厄を払い、願いを叶え、ときには生きる姿勢を示してきた神や仏の姿を紹介する。