EXHIBITIONS

薬師寺の婁正綱 ― 遊山翫水

薬師寺東院堂
2025.04.24 - 05.11

「薬師寺の婁正綱 ― 遊山翫水」会場風景

 薬師寺東院堂(国宝)で「薬師寺の婁正綱 ― 遊山翫水」が開催されている。

 婁正綱(ろうせいこう)は、中国・黒竜江省生まれ。幼い頃から父親に書画を学び、1970年代の幼少期には中国書画界で突出した存在となって活動を続けた。86年に来日して東京を拠点として書画家として活動。93年から2000年にかけてはニューヨークを活動の場とした後、再び来日し、現在は伊豆を活動の拠点として制作を続けている。「絵とは何か」、「何をすべきか」について熟慮を続け、激変する現代美術の有りようを目の当たりにして、婁は伝統のみに拘泥せず、何ものにも惑わされず自らの内から沸き出でる美的価値の表出を志している。

 婁の制作は、しばしば自らの画室を囲む山や海などの美しい自然の景色に触発されている。本展では、2015年に屏風に描かれた3点の作品を、国宝薬師寺東院堂で公開する。