EXHIBITIONS
宮本佳美「Internal sight」
イムラアートギャラリーで、宮本佳美による個展「Internal sight」が開催されている。
一貫してモノクロームの絵画を描いてきた宮本。その根底には「光」という現象をとらえたいという追求があるという。
押し花やプリザーブドフラワーを用いて透過する光をとらえることから始まり、彫刻や白く着色した花に現れる陰影をとらえて光と影を描く、あるいは海外の強烈な陽射しを浴びる鉢植えの花の印象を描いた作品など、モチーフとなる対象は様々だが、その制作活動には、どうすれば「光」を描くことができるのかという作家の問いがつねに存在している。
宮本は、2022年にエミール・ガレやドーム兄弟のガラス器をモチーフに、光をテーマとした新作を発表。その制作を振り返り「ガラス表面の輝きをとらえる光、内側から透けてくる光、物を知覚するための光、その3つの光を描いていました。(中略)ただ、絵を描く過程においてガラスそのものと十分に向きあっていない違和感を感じていました。ガラスの表面に起こる現象を描き出している感覚でした」と語っている。
本展の新作で描かれたのは、氷に閉じ込められた植物。当時、描ききれなかったガラスの中の部分、物質としてのガラスの表面と裏面のあいだにある世界を描くために、氷に閉ざされた空間を人工的につくり出し、新作のモチーフとした。
一貫してモノクロームの絵画を描いてきた宮本。その根底には「光」という現象をとらえたいという追求があるという。
押し花やプリザーブドフラワーを用いて透過する光をとらえることから始まり、彫刻や白く着色した花に現れる陰影をとらえて光と影を描く、あるいは海外の強烈な陽射しを浴びる鉢植えの花の印象を描いた作品など、モチーフとなる対象は様々だが、その制作活動には、どうすれば「光」を描くことができるのかという作家の問いがつねに存在している。
宮本は、2022年にエミール・ガレやドーム兄弟のガラス器をモチーフに、光をテーマとした新作を発表。その制作を振り返り「ガラス表面の輝きをとらえる光、内側から透けてくる光、物を知覚するための光、その3つの光を描いていました。(中略)ただ、絵を描く過程においてガラスそのものと十分に向きあっていない違和感を感じていました。ガラスの表面に起こる現象を描き出している感覚でした」と語っている。
本展の新作で描かれたのは、氷に閉じ込められた植物。当時、描ききれなかったガラスの中の部分、物質としてのガラスの表面と裏面のあいだにある世界を描くために、氷に閉ざされた空間を人工的につくり出し、新作のモチーフとした。