EXHIBITIONS

千変万化―革新期の古伊万里―

2025.01.15 - 03.30

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 戸栗美術館で「千変万化―革新期の古伊万里―」が開催されている。

 カラフルな上絵具による色絵、繊細な線描と濃密な塗り埋めの染付、精緻な型を駆使した端正な器形、色とりどりの釉薬が織りなす掛け分け。1640年代から60年代頃は伊万里焼(いまりやき)の技術的な革新期にあたり、以降の磁器製作の基盤となる技術が整った。この頃に登場する「古九谷(こくたに)様式」と呼ばれる初期の色絵様式を筆頭に、技と創意の豊かな作風が発現した。

 本展では、17世紀中期頃の伊万里焼の絵付けや成形といった装飾技法に注目しながら、革新期の多様さを紐解く。