EXHIBITIONS
名品展
特別公開 秘仏 深大寺 元三大師坐像 ―日本最大の肖像彫刻―
奈良国立博物館 なら仏像館で、名品展「特別公開 秘仏 深大寺 元三大師坐像 ―日本最大の肖像彫刻―」が開催されている。
東京都調布市の深大寺は、奈良時代の733年(天平5年)開創と伝える古刹だ。この深大寺の元三大師堂には、坐像で高さ2メートル近くもある元三大師こと慈恵大師良源(912~985)の肖像彫刻が安置。良源は、平安時代中期に天台座主として活躍した高僧である。その命日が元月(1月)の3日であったことから、「元三大師」と称された。後に神格化され、外敵や飢饉、疫病を退ける厄除けに力を発するとして、その肖像がまつられるようになった。その巨大な姿と生々しく精悍な顔立ちは、日本の肖像彫刻のなかでも特異な存在として注目される。
この深大寺の元三大師像は「厄除け大師」として信仰され、50年に一度開扉される秘仏として、近年まで多くの人の目に触れる機会がなかったが、今回、奈良国立博物館の修理所で本格修理が実施され、その修理完了を記念して、東京以外では初の特別公開を行っている。
東京都調布市の深大寺は、奈良時代の733年(天平5年)開創と伝える古刹だ。この深大寺の元三大師堂には、坐像で高さ2メートル近くもある元三大師こと慈恵大師良源(912~985)の肖像彫刻が安置。良源は、平安時代中期に天台座主として活躍した高僧である。その命日が元月(1月)の3日であったことから、「元三大師」と称された。後に神格化され、外敵や飢饉、疫病を退ける厄除けに力を発するとして、その肖像がまつられるようになった。その巨大な姿と生々しく精悍な顔立ちは、日本の肖像彫刻のなかでも特異な存在として注目される。
この深大寺の元三大師像は「厄除け大師」として信仰され、50年に一度開扉される秘仏として、近年まで多くの人の目に触れる機会がなかったが、今回、奈良国立博物館の修理所で本格修理が実施され、その修理完了を記念して、東京以外では初の特別公開を行っている。