EXHIBITIONS

早稲田大学演劇博物館 2024年度秋季企画展

築地小劇場100年―新劇の20世紀―

早稲田大学演劇博物館
2024.10.03 - 2025.01.19

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 早稲田大学演劇博物館で、2024年度秋季企画展「築地小劇場100年―新劇の20世紀―」が開催されている。

 新劇とは、日本の近代において西欧の影響を受けて生まれた演劇ジャンルであり、台詞による表現と思想に重きを置いた演劇の世界を構築した。明治末に誕生し、大正期には時代の最先端の演劇の潮流を形成、戦後には黄金時代を迎えた。日本の演劇を考えるうえで、重要な演劇ジャンルのひとつとされる。

 大正13(1924)年6月、築地小劇場が誕生。新劇初の本格的な常設の専用劇場であり、同劇場の専属の劇団名でもある。新劇の父とも呼ばれる小山内薫を軸に生まれたこの劇団は、実験的な公演を次々に手がけ、数々の優れた作品を世に送り出した。築地小劇場からは、戦前から戦後の演劇界を支えた俳優や劇作家、スタッフなど多くの人材も輩出されている。本展では、築地小劇場創設100年にあたる記念の年に、演劇博物館所蔵の新劇関連資料を一堂に展示。

 また、新劇は、多面的な演劇ジャンルであり、演劇のみならず文学・芸術・音楽・出版・放送など様々な文化領域と関わりを持っている。今回はエンパクコレクションから、演劇という枠組みにとらわれず、新劇の持つ幅広い世界についても紹介。新劇とはどのような演劇だったのか、その長い歴史を振り返りつつ、「新劇の20世紀」を改めて考える。