前田 真喜 個展「グッズ・バイ」

　KUNST ARZTで、前田真喜の個展「グッズ・バイ」が開催される。

　前田は、日常的に見慣れたモノの違う表情を引き出す作品を制作。本展では、お菓子の空き箱など、使われたり食べられるもののかたわらにあるものをモチーフにして、カーブミラーなど屋外のなんでもない人工物のかたちとかさね合わせる作品を展示する。

　本展に際し、前田は以下のステートメントを発表している。

　「繰り返し見ている光景は日常に飲み込まれていき、特別な時間も形式のなかに収まれば、だいたいみんな同化していく。あらゆる認識で散らばった物事をあつめて、模っていく。触れているとそれぞれの立場が変動し始めるように感じる。つくり出されたハリボテには固まった意味や価値観を崩し、様々な物事を平等にしてくれるような安心感がある」。