EXHIBITIONS

広重ブルー

2024.10.05 - 11.04, 2024.11.09 - 12.08

歌川広重「名所江戸百景 京橋竹がし」(前期展示)

 太田記念美術館で「広重ブルー」が開催される。

 歌川広重(1797~1858)の作品はいまも高い人気を誇るが、とりわけ空や海の深く美しい青が印象的だ。これは1830年頃から浮世絵に用いられたベロ藍(プルシアンブルー、ベルリンブルーとも)と呼ばれる青色の絵具によるもの。その美しさに触発され様々な絵師がベロ藍を使って風景画を描いた。広重は、ベロ藍との出会いから風景画に開眼すると、刻々と変わる空模様や水面を繊細に表現した。その後も晩年にいたるまで詩情あふれる名作を続々と生み出し、浮世絵界に不動の地位を築いている。

 本展では、広重のベロ藍を用いた名作の数々を中心に紹介し、国内外で愛され続ける広重の青の魅力に迫る。

 なお、会期の前後期で全点展示替えが行われる。