2024 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

　西宮市大谷記念美術館で「2024 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開催される。

　イタリア北部の都市ボローニャで開催されてきた「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」（1964〜）は、世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市だ。このブックフェアでは毎年、絵本原画のコンクールが行われており、世界各地から多くのイラストレーターが作品を応募している。5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募できる公募展で、絵本の専門家である審査員たちによって、すでに絵本として発表された作品も未発表のものもすべて公平に審査される。入選を機に作家としての一歩を踏み出す人も多く、絵本作家の登竜門として長年続いてきたコンクールだ。

　西宮市大谷記念美術館館では、このコンクールで入選した作品を紹介する「ボローニャ国際絵本原画展（ボローニャ展）」を、78年から毎年恒例の展覧会として開催。今年は81カ国・地域から3520組の応募があり、日本人4人を含む32カ国・地域の78作家が入選を果たした。本展では全入選作品を紹介する。

また、入選作のほかにも、特別展示としてSM出版賞を受賞したアンドレア・アンティノーリ（2023年受賞 / 第13回）の作品を展示。