EXHIBITIONS

中川佳宣「種の視点・農夫の目 - 卓上の発芽」

2024.07.06 - 08.10

中川佳宣 卓上の発芽 240003 2024 油彩、キャンバス、石膏、熱、綿布、蜜蝋 24.6 × 5.2 × 33.7 cm

 タグチファインアートで、中川佳宣による新作展「種の視点・農夫の目 - 卓上の発芽」が開催されている。

 中川佳宣は1964年大阪府生まれ。現在、滋賀県在住。大阪芸術大学を卒業した1987年の初個展以来、一貫して植物と人間との関わり、すなわち農耕や栽培、農業といった人間の根源的な営みや、植物の構造をモチーフに作品制作をしている。

 中川は芸術家と作品との関係を農夫と植物との関係によく似たもの、アナロジーとしてとらえている。農夫が大地に種を蒔くようにキャンバスに絵の具を置き、農夫が畑を耕すように素材に形を与える。中川の作品は様々な素材を自在に操る職人的な手技や、作品の素朴な佇まいから漂う豊かな詩情により、これまで多くの人々を惹きつけ、東京国立近代美術館や和歌山県立近代美術館をはじめとする国公立美術館や、昭和シェル石油など数多くの企業に収蔵されている。

 本展のタイトルを決めるにあたり、中川は30年ぶりに「種の視点、農夫の目(views of seeds, eyes of farmers)」という自身の制作の原点・基準となっている言葉を選んだ。あたかもキャンバスの上に種が蒔かれ耕されたかのような平面作品と、耕すという農夫の行為をモチーフとしたレリーフ状の立体作品が展示される。