⽇常アップデート

　東京都渋谷公園通りギャラリーで「⽇常アップデート」が開催される。

　社会はコロナ禍以前と同じ毎日を取り戻したかのように、人と関わり、集い、再び動くまでに歩みを進め始めている。しかし、一筋の光が見えてきた矢先に新たな災害が起き、私たちの記憶に大きな出来事として刻まれた。私たちは、このような事象に遭遇するたびに日常の尊さや儚さを感じ、過去に積まれた記憶が奥深くへと押し込まれ、代わりに新たな体験の記憶がその上に重ねられることに気づかされる。

　本展では、見過ごされるような光景や体験、聞き慣れた言葉、どこかの誰かとの共同作業、その日の大切な記憶や事柄の記録、安心できるいつもの風景など様々な観点で日常を思わせる6名の作家の作品から繰り返される日々を考える。

　出展作家は、飯川雄大、関口忠司、土谷紘加、原田郁、宮田篤、ユ・ソラ。