ソフトバンクの様々な最先端技術やエンターテインメントを体感できる技術展「ギジュツノチカラ」。同展でアーティストの脇田玲が次世代携帯通信システム「5G」を利用したアートを提案する。
脇田は1974年東京都生まれ。現在は慶應義塾大学環境情報学部の教授を務めている。これまでに科学と美術を横断し、知覚できない存在を可視化する作品を制作。日産の電気自動車「LEAF」と一体化した映像作品《NEW SYNERGETICS –NISSAN LEAF X AKIRA WAKITA》(2017)や、2016年に開始した音楽家・小室哲哉とのオーディオ・ビジュアル・プロジェクト、「アルス・エレクトロニカ」での8Kを使用した展示などを行い、またMUTEK.JPやRedBull Music Festivalでもライブ・パフォーマンスを実施してきた。
今回、脇田が発表するのは「我々の⽇常⽣活に隠された絶景」をテーマにした作品《HiddenSuperbView─隠された絶景》。脇田は同作を「速度」「密度」「熱」といった⽬に⾒えない⾃然界の要素をとらえる「空気の⾵景画」としている。⽬の前の何気ない⾵景のなかに、実はとてつもない絶景や戦慄する⾵景が広がっていることを、作品を通して想像させるというコンセプトだ。
制作にあたっては、ソフトバンクの次世代通信技術「5G」ネットワークを活⽤。クラウド化された⼤規模なGPUサーバで作品を描画し、「5G」の回線で会場に映像を送ることで、インタラクティブ性を付与している。
脇田の作品が展示される「ギジュツノチカラ」展は、Mixalive東京で一般公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で見送りとなった。代替として、「ギジュツノチカラ」特設ページ内のVR会場でバーチャル展を開催。9月7日よりオンラインで観覧することができる。