EXHIBITIONS

清水玲「波の始まりとアポフェニア」第一部:re-habilis

2024.05.01 - 07.28

清水玲

 ヒロ画廊伊豆大川で、清水玲による個展「波の始まりとアポフェニア 第一部:re-habilis」が開催されている。

 空間とその背景との関係性に着目し、おもに文字を用いた作品を制作する清水玲(しみず・りょう、1977〜)。本展では、清水玲が2020年より継続的に行っている伊⾖半島を中⼼とした地形や動植物の調査、踏査をもとに、⽂字を持つ以前の⼈間、あるいは⽂字の発明がもたらした功罪を題材にしたインスタレーションを2部構成で展開。いまを⽣きる私たちが当たり前のように⽤いる⽂字と⾔葉の背景にある「かたち」を探る。

 第一部「re-habilis」では、伊豆半島各地の風景、各地の史跡、神話や伝承、賀茂、那賀といった地名を⼿掛かりに、映像や声、構造物や石、収集物、光や熱、磁場、温熱環境の変化など、様々な表現形態を組みあわせながら、⽂字の持つ呪術的要素を題材にしたインスタレーションを展開している。