EXHIBITIONS
特別展
犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―
山種美術館で、特別展「犬派?猫派? ―俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで―」が開催される。
近年、ペットブームがさらなる盛り上がりを見せている。なかでも親しまれている動物、犬と猫は、古くから日本の絵画に描かれてきた。近代以降も、画家たちが自らの愛犬、愛猫をモテーフにした作品が少なくない。
本展にて初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(個人蔵)は、当時、日本では珍しかった洋犬を描いた貴重な作品。琳派の祖・俵屋宗達の《犬図》(個人蔵)には、振り返る子犬が水墨によって愛らしく表されている。伊藤若冲の《狗子図》(個人蔵)では白と黒の2匹の子犬の対比が目を引き、長沢芦雪《菊花子犬図》(個人蔵)には、何とも可愛い子犬たちが表情豊かに描かれている。また、愛犬家で知られる川端龍子は、自らの愛犬ムクとモルをモデルに、《立秋》と《秋縁》(大田区立龍子記念館)を制作。
いっぽうで、猫を描いた名作といえば、近代京都画壇を牽引した竹内栖鳳による《班猫》【重要文化財】(山種美術館)が挙げられる。静岡の沼津で偶然出会った猫に惹かれた栖鳳は、丹念な観察と写生を通して作品を完成させた。また、サインの代わりに猫を描くこともあるという藤田嗣治による《Y 夫人の肖像》(株式会社三井住友銀行)は、女性と4匹の猫を描いた作品だ。さらに、現代作家・山口晃による《捕鶴圖》(山種美術館)は、擬人化された猫たちの個性までも描き出している。
本展では、江戸時代の俵屋宗達、伊藤若冲、長沢芦雪、歌川国芳をはじめ、竹内栖鳳、西村五雲、西山翠嶂など、動物画を得意とする近代京都画壇の画家たち、そして小林古径、川端龍子、奥村土牛、速水御舟ら東京画壇を代表する画家たち、さらに藤田嗣治や現在活躍中の山口晃まで、犬と猫を題材としたバラエティに富む作品を紹介する。
近年、ペットブームがさらなる盛り上がりを見せている。なかでも親しまれている動物、犬と猫は、古くから日本の絵画に描かれてきた。近代以降も、画家たちが自らの愛犬、愛猫をモテーフにした作品が少なくない。
本展にて初公開となる《洋犬・遊女図屛風》(個人蔵)は、当時、日本では珍しかった洋犬を描いた貴重な作品。琳派の祖・俵屋宗達の《犬図》(個人蔵)には、振り返る子犬が水墨によって愛らしく表されている。伊藤若冲の《狗子図》(個人蔵)では白と黒の2匹の子犬の対比が目を引き、長沢芦雪《菊花子犬図》(個人蔵)には、何とも可愛い子犬たちが表情豊かに描かれている。また、愛犬家で知られる川端龍子は、自らの愛犬ムクとモルをモデルに、《立秋》と《秋縁》(大田区立龍子記念館)を制作。
いっぽうで、猫を描いた名作といえば、近代京都画壇を牽引した竹内栖鳳による《班猫》【重要文化財】(山種美術館)が挙げられる。静岡の沼津で偶然出会った猫に惹かれた栖鳳は、丹念な観察と写生を通して作品を完成させた。また、サインの代わりに猫を描くこともあるという藤田嗣治による《Y 夫人の肖像》(株式会社三井住友銀行)は、女性と4匹の猫を描いた作品だ。さらに、現代作家・山口晃による《捕鶴圖》(山種美術館)は、擬人化された猫たちの個性までも描き出している。
本展では、江戸時代の俵屋宗達、伊藤若冲、長沢芦雪、歌川国芳をはじめ、竹内栖鳳、西村五雲、西山翠嶂など、動物画を得意とする近代京都画壇の画家たち、そして小林古径、川端龍子、奥村土牛、速水御舟ら東京画壇を代表する画家たち、さらに藤田嗣治や現在活躍中の山口晃まで、犬と猫を題材としたバラエティに富む作品を紹介する。