EXHIBITIONS

北九州市立美術館開館50周年記念

足立美術館所蔵 横山大観展

横山大観 紅葉 1931 足立美術館所蔵(左)

 北九州市立美術館で、開館50周年を記念した展覧会「足立美術館所蔵 横山大観展」が開催されている。

 横山大観(1868〜1958)は我が国を代表する日本画家だ。大観は、日本の文化財の保護や、日本美術の伝統を踏まえつつ、新たな表現を奨励して未来につなげる道を指し示した岡倉天心の理念に深く賛同し、天心の日本美術院創設に参加。

 西洋絵画の技法などを研究し「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれた革新的な表現に挑んだ。天心の死後は大観らが中心となってその遺志を引き継ぎ、美術院を再興。以後、院展を拠点に活躍した。1937年にはその功績により第1回文化勲章を受章するなど、日本画壇のみならず日本の美術文化の発展に貢献した。

 本展では、近現代日本画のコレクションで名高い足立美術館の所蔵作品から、近代日本画の巨匠・横山大観の名品50点を展示。初期から晩年にいたる大観の画業を堪能してほしい。