EXHIBITIONS

猪熊弦一郎展 ホノルル

猪熊弦一郎《広場の中の言葉》1984年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3 階展示室 C、1階エントランスで、「猪熊弦一郎展 ホノルル」が開催される。

 1973年に患った病をきっかけに、20年に及ぶニューヨークでの活動に区切りをつけることとなった猪熊弦一郎(1902〜1993)。翌年、降り立ったハワイの青空に勇気づけられ、「アメリカに又第一歩始まる」と再出発を決意する。その後ホノルルにアトリエを構えると、1976年には現地で見た虹にインスピレーションを得た絵画を完成させる。以降、ハワイの自然からの影響や宇宙への関心がうかがえる鮮やかな絵画の数々を生み出した。

 高層ビルが並ぶニューヨークから自然豊かなハワイへ。新たな環境に支えられながら、より自由に、自ら描くべきものを追求した猪熊のハワイ時代の表現を紹介する。