EXHIBITIONS

季節のアイテム 日本画から感じる春夏秋冬

上村松園 待月 1944(昭和19年)

 足立美術館で「季節のアイテム 日本画から感じる春夏秋冬」が開催されている。

 日本画では、季節ごとに私たちの目を楽しませる花や草木などの植物、鳥や虫などの動物を描くことによって春夏秋冬を表すことがある。また、伝統的な行事や風習を描いた作品からも季節を感じられることがあるだろう。

 それらは絵のなかに大きく表されるばかりでなく、例えば、女性が身に付ける着物の種類、色や柄、あるいは人物が手に持っているもの、傍にさりげなく配されたものなど、比較的小さく細かな部分にも、季節を示す重要なアイテムが描かれていることがある。

 本展では、同館が所蔵する横山大観、竹内栖鳳、橋本関雪、榊原紫峰、伊東深水らの日本画のなかから、春夏秋冬を感じさせる作品を展示。季節のアイテムを探し出しながら、画家それぞれの四季の表現を楽しむことができる。