EXHIBITIONS

金井杜道 写真展 Souvenir Ⅱ ‐ デジャヴの回想 アイルランド ‐

2024.02.02 - 03.02

Gallery Tosei Morio KANAI 2024

 ギャラリー冬青で「金井杜道 写真展 Souvenir Ⅱ ‐ デジャヴの回想 アイルランド ‐」が開催されている。

 金井杜道は1944年東京・新宿区生まれ。68年に早稲田大学ソ連東欧美術調査隊隊員(記録写真担当)に参加し、同年に奈良飛鳥園主・小川光三に師事する。72年に京都国立博物館の資料写真を担当。2007年、定年退館を機に写真家として活動をはじめ、おもに古美術文化財の写真撮影に従事している。

 金井は本展に際し、以下のステートメントを発表している。

「アイルランド問題は知っていたが、はじめてロンドンに滞在した際、大英博物館見学のために館内へ入る際携帯品検査を受けて状況を知り、その後は気になる国『アイルランド』になった。現地に赴く機会はずっとなかったが、近年、アイルランド好きの友人に誘われ同行させてもらい、2006 年、2010 年と二度にわたり訪れることができた。
 アイルランドはすっかり平穏ではあったが、少し注意すれば往時の精神を様々に見留めることができる。島国のアイルランドは『聖霊』が存在するといわれる。街なかを外れると、精霊たちに出会えそうな期待感をもてる。目に入ってくる景色のなかにきっと精霊たちが潜んでいるに違いない。通りすがりに目に入る木立は、ひそかに精霊たちを育みながら共存しているに違いないのだ」。