EXHIBITIONS

RKK開局70周年記念

ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

Alfons Mucha : Multitalented Artist

装飾皿「ビザンティン風の頭部:ブロンド」 1898 エナメル塗装/金属 チマル・コレクション

 熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱで「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」が開催されている。

 アール・ヌーヴォーの代表的な画家・アルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」など魅力的で自信に満ちた女性を描いた数々のポスター作品で知られているが、実際にミュシャが手がけたジャンルは多岐にわたる。本展では、とくにデザインの仕事に着目することで、マルチ・アーティストとしてのミュシャの先駆性を紹介する。

 チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、劇場ポスター、書籍の挿絵、ポストカード、お菓子や香水のパッケージ、宝飾品などを中心に、油彩画、水彩画、素描、写真まで数々の貴重な作品を一堂に会し、ミュシャ芸術の全貌を解き明かす。本展出品作品点数169点、うちチマル・コレクションの日本初公開作品は約90点となっている。