ロートレックとミュシャ。ポスターを芸術へと昇華させたふたりのアーティスト
モンマルトルに身をおき、華やかな夜の文化とその舞台裏とを見つめ、描いた、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックと、優美な女性像で一世を風靡した「アール・ヌーヴォーの旗手」アルフォンス・ミュシャ。ともに「ベル・エポック」期のパリでポスター画家としてデビューし、ポスターそのものの地位を「芸術」へと引き上げた存在だ。今回は、大阪中之島美術館の「ロートレックとミュシャ」展出品作とともに、ふたりのデビューに始まる軌跡をたどってみたい。