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落合陽一展:万象是乱数トヌル: 如渡得舟、如ヌル即是色、如炬除暗、計算機自然亦復如是

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 オン・サンデーズ&ライトシード・ギャラリーで、落合陽一による個展「万象是乱数トヌル: 如渡得舟、如ヌル即是色、如炬除暗、計算機自然亦復如是」が開催されている。

 落合は1987 年生まれ。2010 年ごろより作家活動を始め、境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開し、数理と自然の境界面を自由に行き来する作品で注目される。

 人間の意識、認識、理解を深める手段として、オブジェクト指向プログラムを具現化する作品を発表する傍ら、オルタタナティブプロセスで手刷りを仕上げるなど、デジタルとアナログを架橋する。落合は様々な事象に表れる現在の世界の混沌や、自然界に起きている大きな変動を直観するためのヴィジョンを探求している。

 本展は計算機科学の乱数とnull概念を活用し、すべての存在が計算機自然の範疇にとらえられる可能性を探求するという試み。落合の近年のオブジェクティブな最新作から、写真プリント、書籍のかたちで発表されたものまで、その探求の軌跡を見ることのできる作品が展示されている。