EXHIBITIONS

小企画展 「原勝四郎と同時代の画家たち」

山下新太郎 臥婦 1910年代 個人蔵

 和歌山県立近代美術館で、小企画展 「原勝四郎と同時代の画家たち」が開催されている。

 原勝四郎は、和歌山県立田辺中学校を卒業後、1905〜06年と、1909〜16年の二度、画家を志して上京している。その後1917年末から1921年4月までフランスに赴いた。帰国後は故郷の田辺へと戻り、1931年からは現在の白浜町に移住して絵を描き続けた。

 今回の展示では、黒田清輝や山下新太郎、原と同世代の画家たちの作品を通して、原も体感していたであろう明治時代末から大正時代にかけての東京の美術動向を紹介する。そして、原がフランス滞在中に交流をもった青山熊治や長谷川潔など、同時期にフランスへ留学していた日本人画家たちの作品を展示する。さらに、佐伯祐三や、小出楢重、戦後親交のあった鍋井克之や熊谷守一らの作品を通して、1920年代から戦後にかけての絵画を紹介する。