EXHIBITIONS
DAYZ Disk And Yk Zombra Exhibition
bedlamで「DAYZ Disk And Yk Zombra Exhibition」が開催されている。
メキシコを拠点とするグラフィティクルーである「AXS」。かつてアステカ王国の民から「水の怪獣」と呼ばれたウーパールーパーの名を冠するAXSは、国境を越えて世界各地の路上や水中で、ひっそりと活動を続けている。今日においてグラフィティは多くの人に認知され、決して珍しいものではなくなった。アートシーンのメインストリームに華々しく迎え入れられ、ハイファッションにおいてはマストのトレンドとしてもてはやされ、企業の商品には単なるデザインのひとつとして乱用されている。
もはや一種のキャラクターのように、親しみやすい存在のように見受けられる。しかしながら本来、グラフィティはあくまで落書きであり、それ以上でもそれ以下でもない。出自をギャングの縄張り争いやヒップホップの二次元的表現に持ち、どこまでいっても犯罪や暴力と切っても切れないことから、マイノリティであることを宿命づけられてきたカルチャーと言える。それがこの数年で大きな転機を迎えたことは、見方によっては極めて幸福な出来事のようにも思える。
しかしながら、失われてしまったものも少なくない。AXSのメンバーはグラフィティの本質を理解した上で、純粋に、陽気に、そして真剣にグラフィティと向き合い続けている。ジョークや笑い声とともに施されるAXSのタグやスローアップは、紛れもなくAXSが実際にそこにいたという足跡だ。嘘やごまかし、知ったかぶりやその場しのぎの愛想笑いが入り込めない、純度100%の思い出。AXSが残すものこそ本当のグラフィティと呼ぶべきものであり、それに触れることでやっと、人々は永い夢から覚める。
本展は、そんなAXSによる東京で初めての記念すべき展示。AXSの日本支部として活動するYKとDISKの両名が「ボスに呼ばれてクルーの本拠地であるメキシコを目指す」というテーマのもと、共同で制作したアートワークが展示の中心となっている。さらには本国からZOMBRAの参加が決定したことで、会場では3人による作品も並べられる。
メキシコを拠点とするグラフィティクルーである「AXS」。かつてアステカ王国の民から「水の怪獣」と呼ばれたウーパールーパーの名を冠するAXSは、国境を越えて世界各地の路上や水中で、ひっそりと活動を続けている。今日においてグラフィティは多くの人に認知され、決して珍しいものではなくなった。アートシーンのメインストリームに華々しく迎え入れられ、ハイファッションにおいてはマストのトレンドとしてもてはやされ、企業の商品には単なるデザインのひとつとして乱用されている。
もはや一種のキャラクターのように、親しみやすい存在のように見受けられる。しかしながら本来、グラフィティはあくまで落書きであり、それ以上でもそれ以下でもない。出自をギャングの縄張り争いやヒップホップの二次元的表現に持ち、どこまでいっても犯罪や暴力と切っても切れないことから、マイノリティであることを宿命づけられてきたカルチャーと言える。それがこの数年で大きな転機を迎えたことは、見方によっては極めて幸福な出来事のようにも思える。
しかしながら、失われてしまったものも少なくない。AXSのメンバーはグラフィティの本質を理解した上で、純粋に、陽気に、そして真剣にグラフィティと向き合い続けている。ジョークや笑い声とともに施されるAXSのタグやスローアップは、紛れもなくAXSが実際にそこにいたという足跡だ。嘘やごまかし、知ったかぶりやその場しのぎの愛想笑いが入り込めない、純度100%の思い出。AXSが残すものこそ本当のグラフィティと呼ぶべきものであり、それに触れることでやっと、人々は永い夢から覚める。
本展は、そんなAXSによる東京で初めての記念すべき展示。AXSの日本支部として活動するYKとDISKの両名が「ボスに呼ばれてクルーの本拠地であるメキシコを目指す」というテーマのもと、共同で制作したアートワークが展示の中心となっている。さらには本国からZOMBRAの参加が決定したことで、会場では3人による作品も並べられる。

