EXHIBITIONS

千鹿頭 CHIKATO 大小島真木 調布×架ける×アート

調布市文化会館たづくり 展示室
2023.10.07 - 2024.01.14

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 調布市文化会館たづくり 展示室(たづくり1階)で「千鹿頭 CHIKATO 大小島真木 調布×架ける×アート」が開催されている。

 大小島真木は、東京を拠点に活動するアーティストおよびアートユニット。
「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行なっている。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作している。2017年にはTara Ocean財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。 近年は美術館、ギャラリーなどにおける展示の他、舞台美術なども手がけている。2023年より、かねてより制作に関わっていた編集者・辻陽介との本格的な協働制作体制に入り、以降、名称をそのままに、アートユニットとして活動している。

 本展では、2022年に大小島が長野県諏訪地方での滞在型リサーチで収集した、同地に伝わる神話、信仰、民俗、地形などから得たインスピレーションをもとに、絵画、映像、造形、テキストなどの様々な形式によって制作した作品群を紹介する。現代の都市で生きる人間は、決して自然の営みから切り離された存在ではないことを感じとることのできる展覧会となっている。

 また本展では、新作の映像作品《千鹿頭 CHIKATO》を初公開する。2022年に大小島は、アートコモンズ「対話と創造の森」のレジデンスプログラムに参加し、長野県の諏訪地方において1年間断続的に滞在型リサーチを行った。初の本格的な映像作品《千鹿頭》では、諏訪の森を舞台に、生、死、性、食、殺、葬といった生命の普遍的営為がもつ両義的な性格を、創作神話という形式によって表現している。