EXHIBITIONS

村上早展

2023.09.04 - 09.16

村上早 まあ、なんて、きみのわるい 2023

 コバヤシ画廊で「村上早展」が開催される。

 村上は1992年群馬県生まれ。2014年に武蔵野美術大学油絵学科版画専攻を卒業、17年に同大学博士後期課程造形芸術専攻作品制作研究領域を中退した。現在は銅版画作家として活動している。主な個展は「project N 66 村上早」(東京オペラシティアートギャラリー、2016)、「gone girl 村上早展」(上田市立美術館、2019)、「Wall Project 村上早 | Stray Child」(横浜美術館、2022)など。

 村上は銅版を「心」、線を「心の傷」、つまるインクを「血」、それを刷り取るための紙を「包帯」(治癒するもの)であると考えている。自由な筆致で描かれる大作の銅版画には、村上自身の生の記憶や、現実の世界への思いが、ときには残酷で不穏な情景となって表現されている。

 本展では、「赤ずきん」や「シンデレラ」など童話の世界を作品に取り込んだ新作の銅版画の大作約5点と小品を多数紹介する。