EXHIBITIONS

水田典寿 「朧げな輪郭」

水田典寿 無題 2023 流木 170 × 65 × 120 mm

 京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォールで、水田典寿による個展 「朧げな輪郭」が開催されている。

 水田典寿は1977年東京都⽣まれ。2003年より独学で制作を始め、年に数回で個展を開催。制作を始めた当初から 「記憶と時間」がテーマとなっており、時間を経て⾵化し朽ちていく物の美しさに惹かれ、それを作品に留めるように流⽊や古材、廃材などの素材を使い家具や彫刻の作品を制作している。

 かたち、⾊、表⾯のテクスチャなど素材を生かし、独特の気配を纏う水田の作品は、国内外の個展やグループ展を通して発表されてきた。数年後にようやくかたちを⾒出すこともあるという流⽊は、⽔⽥が海辺で拾い上げたもの。そうした⾃然のものと、ときには⼈⼯の廃材なども組み合わせ作品に仕上げている。

 本展では、美しく静謐な作品世界を伝えるべく、⽔⽥自身が構成したこだわりの展⽰空間が広がる。