EXHIBITIONS

山脇紘資「Halo」

2023.08.05 - 08.23

山脇紘資 Purple#1 2023

 FOAM CONTEMPORARYで、山脇紘資による個展「Halo」が開催されている。

 山脇は1985年生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科修了。 キャンバスいっぱいに動物の顔を描く作品を制作しており、書画にも似た流動的な筆致で描かれた毛並みや、鋭い瞳の描写から生まれる動物の豊かな表情が特徴とされている。

 山脇は、動物を人間と自然の象徴を内包する存在として注目しており、描かれた動物の瞳からは、自然の美しさを表現した絵画作品としての側面と、強い眼差しが作品と対峙する鑑賞者へ「見る、見られる」体験を引き起こす「鏡」としての側面が感じられ、鑑賞体験そのものについて思考するきっかけを生む。

 タイトルの「Halo(ヘイロー、ハロ)」は後光などの意味合いがあるが、本展では宗教的な事柄ではなく、自ら光を発する発光体や、その実体の周りを取り巻く空気などを指すという。