Su group「Umi」

　Ritsuki Fujisaki Gallery で、Su group による展示「Umi」が開催される。

　Su groupは、コルニエワ・バーバラ（Kornieieva Barbara）とマルコ・チトフスキー（Marko Titovskiy）の2名によるデュオコレクティヴ。彼らはウクライナのドンバス（Донба ́с）で生まれ育ち、昨年ロシア・ウクライナ戦争に伴う日本への移住とともにグループを結成した。 現在は茅ヶ崎を拠点に活動を行っている。

　本展では、「海」と「水平線を照らす」と名付けられた2つのプロジェクトを展示する。各プロジェクトについて、Su groupはステートメントを発表している。

　海
　この大きな愛は、私たちに明日への希望を与えてくれる。移住体験の指標としての海。定住地を持たずに苦労している限り、私たちはこう信じるしかない。「この偉大な海が、私たちに明日への希望を与えてくれる」と。

　水平線を照らす
　この大きな愛は、私たちに明日への希望を与えてくれる。"水平線を照らす"は、人間の精神の回復力の証であり、どのような状況にあっても、希望は私たちを明るい地平線へと導いてくれると信じている。この作品は、見る人に自分自身の夢を抱き、より良い未来を思い描き、希望の変容の力に慰めを見出すよううながす。象徴的なイメージと複雑なディテールを通して、この作品は私たちを希望の旅へと誘い、一歩一歩踏み出すたびに、世界が少しずつ明るくなっていくことを思い出させてくれる。構図の中心はない。発見されない動きだけ。私たちは日本の「無」の哲学を探求する。この作品は、見る者をさらに探索へと誘い、隠された細部を明らかにする。曼荼羅を彷彿とさせる複雑なパターンが構図全体に織り込まれ、すべての存在の相互のつながりと、希望が育まれ、集団で共有されるときに生まれる無限の可能性を意味している。

　8月12日17時より、Su groupによるパフォーマンスを行う予定。