モノクローム　描くこと

　東京都渋谷公園通りギャラリーで「モノクローム　描くこと」が開催される。

　色が限られていたとしても表現の多様さが失われることはなく、画材や描き手の違いから、作品には無限に違いが生まれる。白から黒への変化のなかには様々な幅のグラデーションがあり、真っ白や真っ黒に見える時でも、僅かな色味の差が美しい陰影をもたらし、わたしたちの記憶のなかにあるイメージを誘い出す。

　本展では、木炭やペン、ニードルなどの画材や道具を用いて対象を描き出したり、針金など描画には用いられることの少ない素材で形づくられたりする作品や、記された言葉や記号によってイメージが立ち現れてくる作品など、モノクロームの限られた色のなかで描かれる独自の世界観に注目した作品を紹介する。

　参加アーティストは岡元俊雄、高橋和彦、たぬきだshin、西岡弘治、平瀬敏裕、堀口好輝、吉川敏明。