EXHIBITIONS

今村 洋平 「two peaks」

2023.07.08 - 08.06

YOHEI IMAMURA dots 2020〜21

 KAYOKOYUKIで、今村洋平の3回目となる個展「two peaks」が開催されている。

 今村は1978年福岡県生まれ、東京造形大学研究生修了。現在、神奈川県に在住し活動している。主な展覧会は、個展「peak 3601」KAYOKOYUKI(東京、2019)、「あいちトリエンナーレ2019 -情の時代」(愛知、2019)、「点と線の宇宙」(藤沢市アートスペース、2019)など。

 今村は、これまで一貫してシルクスクリーンを使った彫刻的な作品を制作している。極薄のインクの層を数百回、数千回と重ねる行為を集積することで、複雑な幾何学模様や、山脈の形状をつくり出している。作品の完成には半年から1年以上の期間をかけており、シルクスクリーンを置く作業台や作品を出し入れする棚、それらの配置や、作品の支持体など工夫している。

 本展では、「The Kochi-Muziris Biennale 2022」(コチ・インド、2022)に出品された作品、《dots 2020〜2021》と《two peaks 2022》を、国内で初めて展示する。2種類の版を使用した新しい手法の作品は見る方向によって全く違った印象を与える。