EXHIBITIONS

WHEN / WHERE 釣光穂展

2023.07.08 - 07.30

釣光穂 when / where 2023
120 × 105 mm × 65 mm 陶土、磁土、顔料

 galleria PONTEで 「WHEN / WHERE 釣光穂展」が開催されている。

 釣光穂は1991年兵庫県明石市生まれ。2016年に京都市立芸術大学美術研究科修士課程工芸専攻陶磁器を修了。現在は石川県金沢市を拠点に活動している。これまでの主な展覧会として、個展 「編憶入裡 - 釣光穂陶藝個展」(新北市立鶯歌陶瓷博物館 陶芸長廊 / 台湾、2022)などがある。2017年には 「第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の<今>」(菊池寛実記念智美術館)奨励賞を受賞している。

 陶芸において自由な大きさやかたちをつくり上げるときに多様される紐づくりは、粘土を紐状に丸め伸ばし一段ずつ積み上げ、紐と紐の境目を消すことで面を作り上げていく手法。多くの陶芸作家が行うこの手法に、釣は紐により再構築。紐を編み、編まれた紐を積み、陶芸とは何かを考え直させるような、まったく新しい造形をつくり上げる。

 本展では、これまで制作してきた壺の作品に加えて、ブロック状の造形作品も出展。積層する紐の断片は、線から面へ、面から塊となり、切断された断面と紐の尻尾の表情の対比が鮮やかな作品となる。