KOKESHISKY POP UP SHOW 2023

　ビーク585ギャラリーで、コケシスキーによる個展 「KOKESHISKY POP UP SHOW 2023」が開催されている。

　コケシスキーは香川県生まれ。東京都在住。多摩美術大学デザイン科を卒業後、渡米。Pratt Institute（ニューヨーク）を卒業し、MFAを取得。モーショングラフィック・デザイナーとして活動後、帰国してデザイン業に従事する傍ら、2005年より絵画制作を開始。2016年に制作をファインアートに移し、初個展を開催した。2022年には京橋アートウォールにて優秀作品に選ばれ、主催の戸田建設（東京京橋）本社ビル仮囲いに自身の作品が展示されるとともに、戸田建設主催の個展を開催している。

　コケシスキーは幼少期、父に連れられてスクラップ置き場を度々訪れており、そこに積み上げられていた瓦礫の山で遊んでいた。コケシスキーの作品は、その幼少期の体験に由来している。根底にあるのは、地層の重なり、時間や歴史の重なり、記憶の重なり、幾重のレイヤーで織りなされる風景などの、重なり、堆積すること、あるいは、それによってつくられたかたちである。

　本展では、コケシスキーがこれまで描き上げた初期から新作までの作品群が展示されている。