EXHIBITIONS

ホーム・スイート・ホーム

アンドロ・ウェクア Levan Portrait 2017
© Andro Wekua, Courtesy of the artist, Gladstone Gallery, and Take Ninagawa

 国立国際美術館で、国内外で活動する現代美術作家たちによる特別展 「ホーム・スイート・ホーム」が開催されている。

 本展では、歴史、記憶、アイデンティティ、私たちの居場所、役割などをキーワードに表現された作品群から、私たちにとっての 「ホーム」、家そして家族とは何か、私たちが所属する地域、社会の変容、普遍性を浮かび上がらせることを試みるものとなっている。

 参加作家は、アンドロ・ウェクア、ソンファン・キム、マリア・ファーラ、リディア・ウラメン、石原海、鎌田友介、竹村京、潘逸舟。

 参加作家のひとり、ジョージア出身でドイツ・ベルリン在住のアンドロ・ウェクアは、ロシアの侵略により故郷を追われた体験から独特な世界観を絵画、彫刻を通じて表現している。また、鎌田友介は日本、韓国、台湾、ブラジルなどに建てられた20世紀の歴史が交錯する日本家屋を調査してきた。忘れ去られようとする現代日本の歴史を展示室内の作品を通じて再構築する。

 なお、本展参加作家のソンファン・キムは、7月にスクリーニング・レクチャー・プログラムで、リディア・ウラメンは、8月にレクチャー・プログラムの実施というかたちでそれぞれ参加を予定している。詳細は同館の公式ウェブサイトを確認してほしい。