EXHIBITIONS
今井恵・増田将大 2人展 「Frame」
横浜マリンタワー2階アートギャラリーで、今井恵と増田将大による2人展 「Frame」が開催されている。
本展のタイトルである「Frame」というキーワードは、今井恵と増⽥将⼤の作品に共通する要素だ。
今井恵は、絵の具のもととなるメディウムに顔料を振り掛けて、それをスキージで引き伸ばす過程で顔料を溶かして色を混ぜ、キャンバスに定着させている。その偶然⽣まれる表情は、⾒る者によって、海景や空のようなそれぞれが持つ既知のイメージに変換される。さらにそれらが複数の 「Frame」に区切られたとき、幾何学的なパターンのようにも、並べられた写真のようにも感じられる。
増田将大の 「Moves」シリーズは自身のアトリエに映像を投影し、その空間を再度撮影した画像をキャンバスの上にシルクスクリーンで刷り重ねることで、絵の具の重なり、かすれをはらんだイメージを⽣み出す。キャンバスには鮮明に映る映像部分と、それ以外の暗がりの部分が両⽅描かれる。投影された鮮明に映るイメージは 「フィクション」であり、暗がりのアトリエは作者にとっての 「リアル」であるように、キャンバスの中でもその明暗がフィクションと現実世界とを区切る 「Frame」となっている。
今井と増⽥、両者それぞれの絵画空間において、新たな奥⾏きやイメージを⽣む役割を担っている 「Frame」の要素を感じながら、その表現⽅法の違いを楽しんでいただきたい。
本展のタイトルである「Frame」というキーワードは、今井恵と増⽥将⼤の作品に共通する要素だ。
今井恵は、絵の具のもととなるメディウムに顔料を振り掛けて、それをスキージで引き伸ばす過程で顔料を溶かして色を混ぜ、キャンバスに定着させている。その偶然⽣まれる表情は、⾒る者によって、海景や空のようなそれぞれが持つ既知のイメージに変換される。さらにそれらが複数の 「Frame」に区切られたとき、幾何学的なパターンのようにも、並べられた写真のようにも感じられる。
増田将大の 「Moves」シリーズは自身のアトリエに映像を投影し、その空間を再度撮影した画像をキャンバスの上にシルクスクリーンで刷り重ねることで、絵の具の重なり、かすれをはらんだイメージを⽣み出す。キャンバスには鮮明に映る映像部分と、それ以外の暗がりの部分が両⽅描かれる。投影された鮮明に映るイメージは 「フィクション」であり、暗がりのアトリエは作者にとっての 「リアル」であるように、キャンバスの中でもその明暗がフィクションと現実世界とを区切る 「Frame」となっている。
今井と増⽥、両者それぞれの絵画空間において、新たな奥⾏きやイメージを⽣む役割を担っている 「Frame」の要素を感じながら、その表現⽅法の違いを楽しんでいただきたい。