EXHIBITIONS

安藤正子展 ゆくかは

一宮市三岸節子記念美術館 2階 一般展示室、実習展示室、1階 講義室
2023.07.08 - 09.03

安藤正子 ムービータイム 2021
木製パネルに雲肌麻紙、 アクリル絵具、水彩絵具、鉛筆、水彩色鉛筆、パステル
100.0 × 100.0 cm sticker by モニョチタ ポミチ・鱗片堂 photo by Tamotsu Kido
© Masako Ando, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

 一宮市三岸節子記念美術館で 「安藤正子展 ゆくかは」が開催されている。

 安藤正子は1976年愛知県生まれ。2001年に愛知県立芸術大学大学院を修了。現在、同大学美術学部油画専攻准教授。これまでの主な個展に 「Portraits」(Tomio Koyama Gallery、2021)、 「安藤正子 作品集刊行記念展 『Songbook』」(8、ART GALLERY、Tomio Koyama Gallery、2016)、 「ハラドキュメンツ9 安藤正子ーおへその庭」(原美術館、2012)。主なグループ展に 「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」(平塚市美術館ほか6館を巡回、2022)、 「高橋コレクション展 マインドフルネス!」(鹿児島県霧島アートの森、札幌芸術の森美術館へ巡回、2013)など。

 子どもや毛糸の編み物、動物や草花などをモチーフとして、滑らかな絵肌に描かれた安藤の油彩画は、詩的な雰囲気に溢れる。油絵具の特質を生かした緻密な描写や、大きな余白などの様々な絵画的要素のなかでかたちづくられた油彩画と精微で硬質な質感の鉛筆画は、制作に時間を要し、年に数点というペースで描かれてきた。

 近年、愛知県瀬戸市に移住した安藤は、第二子の出産を経験。その地で生み出された陶レリーフ作品群によって、安藤はそれまでの表現から大きな展開を遂げた。本展では、手法を変化させながらも、一貫して 「絵」をつくり続けてきた安藤のこれまでの歩みを展覧している。

 会場では、油彩画、鉛筆画、ドローイング、陶作品、映像など約60点を公開。